公共施設の洗浄剤調査(2019年度の活動そして2020年度に向けて) 生活クラブ北海道
札幌市の公共施設、特に子どもが利用する御手洗いに設置しているハンドソープについて「無添加無香料の石けんを使用してほしい」という要望をするために児童館等の統括をしている財団法人に行きました。その後、各施設に通達はしてくれたものの、利用者や保護者の要望などを考慮しながら選ぶので徹底は難しいと言われました。
では実際にどのような洗浄剤が使われているのか、石けん運動委員会メンバーが在住する札幌市、江別市、小樽市で調査をおこないました。江別市では中学校2校とこども園で石けんが使われていました。小樽市では小学校1校で石けんが使われていましたが、保育園で殺菌剤入りのハンドソープが使われていました。札幌市においては、小学校1校と中学校1校で石けんを使用していましたが、児童館や図書館、区民センターでは殺菌剤入りや薬用ソープが置いてありました。
3自治体で計29か所の調査結果ですが、主成分が石けんであっても除菌剤や香料が入っているものが主流です。私たちは会議の中で、除菌剤の殺菌効果は数分でしかないのに手荒れの原因となることや、香害の原因となる香料が手指に残る問題などについて話し合いました。
施設にハンドソープを選ぶ基準を聞いたところ、提携先が決まっているのでその中から選ぶ、価格を考えたうえ大量に入っている業務用を利用するとのことでした。それならば、提携先の洗剤会社に無添加無香料の業務用があってもいいのではないかと、S社にハンドソープに除菌剤と香料を入れない液体石けんを扱ってほしいと電話したところ、今のところ対応できないと断られました。多くの人が無添加無香料の石けん使用を望まなければ理解が得られないと感じました。
これらのことを踏まえ、2020年度は代理人を通して保健所に公共施設で利用する洗浄剤の選定について要望したいと考えています。