菖蒲田浜マイクロプラスチック調査
~生協あいコープみやぎ~
2016年9月10日(土)、
「環境学習会 化学物質による海の汚染」で講演してくださった
東京農工大の高田教授とその生徒さんたちが、
宮城県七ヶ浜町にある菖蒲田海岸でマイクロプラスチックの調査をするとのことで、
組合員・職員数名で同行させていただきました。
この日は台風一過の澄んだ青空。
沖合ではサーフィンを楽しむ人、
浜辺にはお散歩を楽しむ家族の姿も見られる中、調査を開始しました。
<調査の様子>
直径30cmの枠の中の砂を1mmのふるいにかけ、
どれぐらいのマイクロプラスチックが混入しているのかを調査します。
よく見ると、5mmほどの丸いプラスチックが砂に混じってあちこちに。
レジンペレットと呼ばれる中間資材です。ペレットの形状で輸送されて、
その後工場で加工されて色々なプラスチック製品になるそうです。
<範囲を決めてふるいにかける。>
ペレットは輸送中に道路などに落ちて、それが川に流され、
海に行き、海岸にたどり着くという流れです。
もしかしたら仙台港が近いので、陸上げの時やトラックに積むときにこぼれて、
菖蒲田浜に打ち上げられている可能性もあるとのことでした。
プラスチックは様々な物質を吸着していることがわかっています。
黄色に着色したものほど、海での滞留時間が長く、
様々な物質(有害化学物質のPCBやノ二フェノール等)を吸着しているそうです。
高田教授は、採取したペレットに有害化学物質の何がどれぐらいの含まれるのかを戻ってから調べ、
後日分析結果を教えて下さいました。
その結果は、ポリ塩化ビフェニルの数値は非常に低かったのに比較して、
多環芳香族炭化水素類の値が高かったとのことでした。これは、石油流出によるもので、
震災時の影響が大きいと考えられます。
調査をした海岸には、レジンペレットだけでなく、ペットボトルや空き缶、サンダル、
その他、原型をとどめていないゴミがたくさんありました。
サーフィンやビーチバレー、家族でお散歩を楽しんでいる人々がいる中で、このゴミは・・・。
今後もこのマイクロプラスチックを取り巻く環境問題に取り組んで行きたいと思います
生協あいコープみやぎ