せっけんフォーラム開催報告~生活クラブ東京~

2024.02.07 20:31 | せっけん運動について

2023年11月23日に開催したせっけんフォーラムについて報告します。

「お医者さんに聞く!広がる化学物質過敏症について
~日頃のちょっとした不調が関係しているかも?~」
 講師:吹角 隆之先生(ふくずみアレルギー科院長)

<参加者はオンライン参加を含め78名でした>

講師にふくずみアレルギー科院長の吹角隆之先生をお呼びして、講演会を開催しました。
アレルギー専門医であることから、講演会当日に個人的な相談に終始することがないよう、質問はすべて事前質問とし、当日の講演の中で回答を盛り込んでいただく形をとりました。事前質問は21ほど寄せられ、化学物質過敏症への関心の高さ、実際に症状が出て困っている方の存在とその深刻さを実感できる講演会となりました。

講演終了後には、杉並区でせっけん活動を推進している「ちえのわ」の木村はるみさんから、せっけんの使い方についてミニ講座をし、参加者にせっけん利用を呼びかけました。

<食物アレルギー、化学物質過敏症、電磁波過敏症はつながっている>

講演の中で、吹角先生が示された「風呂おけモデル※」はアレルギーの全体像をつかむのにとてもわかりやすいものでした。アレルギーは「コップからあふれる水」のように発症するというのは以前から知っていましたが、今やコップというより「風呂おけ」で、そこに注ぐ蛇口が8つあるという考え方です。8つというのは、①食物、②化学物質、③吸入抗原(ダニ・ハウスダストなど)、④精神的要因・生活習慣、⑤接触抗原(合成洗剤・化粧品など)、⑥金属、⑦物理的要因(気候、電磁波など)、⑧感染症です。
排水口を自然治癒力(処理能力)と考え、風呂おけにたまった水があふれたとき発症します。だから、症状の一番の原因を探ることと同時に、8つの蛇口から注ぎ込まれる量をそれぞれできるだけ少なくする必要があります。やっかいなのは、化学物質の場合、風呂おけに金槌で叩いたようにヒビがはいると考えられている点で、そうすると水がいっぱいにならなくても染み出てくることになってしまうそうです。
生活の便利さや快適さと引き換えに、現代を生きる私たちの身体は常に多くのストレスにさらされているのだなあと改めて認識しました。アレルギーの原因になるものを生活の中からできるだけ取り除く、食生活をみなおす、例えば「好きなものばかり食べ過ぎない」「同じものを食べ続けない」といった具体的なアドバイスもいただきました。けれども、個人でできることには限界があります。蛇口から注がれる量を少なくするため、社会に向けての情報発信や活動の広がりが大事であることを痛感しました。

※「風呂おけモデル」
以下のページに風呂おけモデルのわかりやすい図がありますので、参照ください。
ふくずみアレルギー科
(↑↑↑クリックするとふくずみアレルギー科のHPに移動します)

                     (生活クラブ生活協同組合・東京 理事長 加瀬和美)