2020年度 生活クラブの学校              「~地球とからだにやさしい~ いのちと水の連続講座」

2020.11.30 11:39 | せっけん運動について

 

生活クラブ生協・東京で開催している生活クラブの学校は、人とひととの関係性の中で、ともに教えあい学びあうという「共育(ともいく)」を大切にした学ぶ場で、2009年度から始まりました。食べる、住まう、働く、福祉や環境など、暮らしを支える社会のしくみを知り学びあうことから、自分らしい暮らしを見つけることが目的です。普通に暮らしていたら見えてこないさまざまなことを体系的に学んで、生活知識人をめざします。

 

生活クラブ生協・東京の環境政策委員会では、2020年度も生活クラブの学校企画として、環境をテーマにストーリー性のある連続5回の「いのちと水の連続講座」を開催しています。年明けからの新型コロナウイルス感染拡大により、4月に緊急事態宣言が発令され、外出自粛の生活を強いられ組合員活動もままならない状況にありました。その後の宣言解除により密を避け、感染防止対策を取りながらのリアルな活動やオンラインとの併用の活動が始まっています。

今年度は、東京の川の上流から下流をイメージした内容で企画を組み立て、さまざまな方向から環境を考える内容としました。

 

連続講座(第1回)の様子

第1回は、「くらしをかえよう!今私たちにできること~減らそうプラスティック~」。私たちの暮らしの中から排出される大量のプラスティックが海を汚染していることから、一人ひとり何ができるかを考える座学です。カーペットや衣類、食品に使われている包材など、身の周りのありとあらゆるところでマイクロプラスティックが使われていることの危険性を改めて知る講座となりました。参加者からは「脱プラ生活をめざして自分たちの生活をもう一度見直す」「事実を広めて運動をすすめることが必要」のコメントがありました。向から環境を考える内容としました。

 

連続講座(第2回)の様子

2時間弱の活動で回収したゴミの山

第2回は、「荒川クリーンエイド~川をきれいにし、国際的なごみ調査に参加しよう~」。ごみを通じて川の自然や川から見えてくる環境問題について考え、環境保全意識を高めることを目的に、実際にフィールドワークを行ないました。荒川クリーンエイドは、河川敷の様々な場所で、様々な人たちがごみを拾いながら、河川ごみや水質、自然回復などの問題を考えて、豊かな自然を取り戻そうとする活動です。

 

参加者からは「ゴミの多さを実感し自分でもゴミを減らす努力を続ける」「ゴミの劣化が激しく分解もすすんでいるので回収が難しい」「環境問題を実際に体験し自分たちの生活から考えるよい機会となった」のコメントがありました。

第3回は、「森とつながる私たちの暮らし~見つけに行こう!多摩産材の魅力~」。奥多摩に降り注いだ雨が川や地下水源となって私たちの飲み水になっています。森と私たちの生活はつながっています。講師は森を育てる管理者(木こり)と伐採された多摩産材を使って家具を作っている家具職人。奥多摩の森を守るために私たちは何ができるのかを考える講座です。参加者からは「林業に携わる人がいないために森が荒れ、水の汚れにつながる」「木について知るよい機会だった」とコメントがありました。

 

3回までを終えて、具体的なテーマはそれぞれ違いますが、環境を考えるには有意義な講座内容です。委員会ではグリーンシステムやせっけんの利用、CO₂削減のための暮らし方など環境を考えた生活を推進してきました。しかし、実際に見たり、聞いたりして学び知ることで問題の現状や深刻さを目の当たりにし、環境問題を自分のことと捉えて行動する仲間をひとりでも多く増やすことと、運動の継続性は必須と考えます。講座の第4・5回は2021年1月、2月と続きます。

 

講座 開催日 講座名 講師
第1回 2020/9/24 「くらしをかえよう!今私たちにできること~減らそうプラスティック~」 栗岡理子さん

(日本消費者連盟・環境部会)

第2回 2020/10/21 「荒川クリーンエイド~川をきれいにし、国際的なごみ調査に参加しよう~」 今村和志さん

(NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム事務局長・理事)

第3回 2020/11/7 「森とつながる私たちの暮らし~見つけに行こう!多摩産材の魅力~」 吉野知喜さん(

アトリエKiki代表・家具職人)

神棒尚之さん

(木こり)

第4回 2021/1/11 「気候危機から再生可能エネルギーを考える」 江守正多さん

(国立環境研究所地球環境研究センター 副センター長)

第5回 2021/2/1 「水が危ない!有機フッ素って?」 小泉昭夫さん

((公財)京都保健会社会健康医学福祉研究所所長・京都大学名誉教授)